【金取引ブログ#003】最適なロスカット設定を探して

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はじめに

心を震わせる何かを、俺たちはずっと求めてきた。
資産運用だって、ただの数字の羅列じゃない。
今回もまた、未来へ続く道を探していく。

これまでの記事では、円建て金取引の基本とロスカットの重要性について語ってきた。
そして今、いよいよ最適なロスカット設定を手に入れる旅に出る。

割合ロスカットとATRロスカット

道の選び方は、一つじゃない。
ロスカットもまた、ふたつのアプローチがある。

  • エントリー価格に対して一定割合逆行で切る「割合ロスカット」
  • 市場のボラティリティに応じて柔軟に動く「ATRロスカット」

どちらも間違いじゃない。
でも、金取引の世界では──
リスクを一定に保てる「割合ロスカット」こそが、魂を救ってくれると俺は信じた。

割合ロスカットとは?

心が揺れる瞬間を、どうやって受け止めるか。
それが、ロスカット設定のすべてだ。

割合ロスカットとは、
エントリーした価格から、一定割合だけ逆行したら潔くポジションを手放す仕組みだ。

たとえば──

  • 10,000円で買ったなら、1.0%下落した9,900円で損切りする。
  • 15,000円で買ったなら、1.0%下落した14,850円で損切りする。

相場の価格水準に関係なく、
いつでも、自分が許せるリスクを一定に保つことができる。

価格が安いときはタイトに、
価格が高いときは少し広めに。

変わりゆく世界に、静かに寄り添うストッパー。
それが、割合ロスカットだ。

なぜシンプルなルールにロスカットを組み込むのか?

たったひとつ。
寄付きで買って、翌日で売る。
──そんな、誰にでもできるようなシンプルな戦略だからこそ、
俺たちはロスカットという「覚悟」を持ち込んだ

シンプルなルールには、シンプルなリスクも潜んでいる。
何も考えずにポジションを持ち続ければ、
ある日突然、取り返しのつかない傷を負うかもしれない。

だからこそ、必要だったんだ。
「どこまでなら許せるか」
「どこで諦めるか」
その線を、自分で引くことが。

ロスカットは、俺たちが未来を手放さないための
小さな約束だ。
誰に強制されたわけでもない。
自分で決めた、自分だけのルールなんだ。

簡単な戦略でも、守るべきものを守るために。
──だから、ロスカットを取り入れた。

割合ロスカットの最適化検証

2020年4月から2025年3月まで。
長い旅路を走り抜けた5年分のデータを使って、
さまざまなロスカット割合で検証を重ねた。

ロスカット割合総損益(円)最大ドローダウン(円)勝率(%)
0.6%+2,711,496円-75,939円51.68%
0.8%+2,505,129円-100,019円54.22%
1.0%+2,310,315円-106,439円55.86%
1.2%+2,153,640円-125,577円56.51%
1.5%+1,991,874円-151,533円57.33%
2.0%+1,862,863円-198,060円57.82%

ひとつひとつ、確かめた。
俺たちの手に馴染む、たった一つの答えを探して。

検証結果から導き出した答え

探し続けた結果、たどり着いた。

──答えは、0.6%ロスカットだった。

  • 総損益は最も高く
  • 最大ドローダウンは最も小さく
  • 勝率も50%以上をキープ

誰にも負けない、そんなリスク管理がここにあった。

なぜ0.6%が有効なのか?

市場は、静かに、でも確実に変わり続ける。
安い時代、高い時代。
どんな時でも、0.6%という基準は、静かに自分を守ってくれた。

  • 安い相場では、傷を小さく
  • 高い相場では、余裕を持って

常に、俺たちに寄り添う防波堤になってくれる。
それが、0.6%という選択だった。

まとめ

どんなに風が強くても、どんなに夜が深くても。
俺たちは、未来をあきらめない。

エントリー価格の0.6%逆行でロスカット
それが、今この瞬間、俺たちが信じるべき道だ。

次回は、さらにその先へ。
「勝率を上げるエントリー条件」について、追い求めていく。

また、会おう。


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