円建て金は静かに16005円。
騒がしくもなく、確かにそこにある。
ドル建ての上昇は、まるで遠くの戦火に照らされた希望の光。
ドル円は145円を越えられず、足を止めた旅人のようだ。
それでも金は、ゆっくりと確かに登っていく。
来週の空模様はまだ曇っている。
米PPIという名の風が吹けば、金は舞い上がるか、あるいは揺れるか。
15800円の土台を守れたなら、
きっとまた、16200円という名の丘を目指せるだろう。
目次
20250609週振り返り
STEP
ドル円・ドル建て金からの影響
円安が進行すれば円建て金は上昇しやすく、円高で逆に抑制。現在は144円台前半で推移し、上値が重い。
指標 | 影響度 |
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ドル建て金 | 非常に大 米インフレ鈍化や地政学リスクにより上昇。円建て金の価格上昇の主因。 |
ドル円 | 中程度 円安が進行すれば円建て金は上昇しやすく、円高で逆に抑制。現在は144円台前半で推移し、上値が重い。 |
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現在の値段(16005円)に至る要因(News・要人発言・イベント)
日付 | 出来事 |
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5月中旬 | 米CPI・PPI鈍化 → 利下げ観測強まる →金価格上昇(米金利低下) |
5月下旬 | G7で為替安定の共同声明 →ドル円の過度な円安進行にブレーキ(円建て金の上値圧力に) |
6月前半 | 中東情勢の緊迫化(イスラエル・レバノン) →安全資産需要増 → ドル建て金急伸(3300→3430超) |
6月14日 | 日銀据え置き決定+フォワードガイダンス曖昧 →円安抑制 → 為替が横ばい気味に |
STEP
今後に影響を与える可能性のある要因
タイミング | 内容 |
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6月18日 | 米PPI発表 予想下振れ → 利下げ観測強化 → 金価格上昇 |
6月20日 | 日銀金融政策決定会合の議事要旨 円高要因 → 円建て金に調整圧力も |
随時 | 中東・中国情勢 悪化すればリスク回避で金上昇継続(最大の上昇要因) |
7月初旬 | 米雇用統計・FOMC議事録 金利見通し変化で金・ドル円ともにボラティリティ上昇 |
週足チャート
【円建て金】

【ドル建て金】

【ドル円】

20250616週予測
STEP
サポート・レジスタンス水準(週足ベース)
指標 | サポート | レジスタンス | 備考 |
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円建て金 | 15420円(転換線)/15000円(心理節目) | 16200円/16500円 | 現在値:16005円。上昇継続だが円高には警戒。 |
ドル建て金 | 3300ドル(直近押し目)/3200ドル | 3450ドル/3500ドル | 現在値:3433ドル。地政学が継続すれば維持。 |
ドル円 | 142.50円(直近安値) | 145.50円(直近高値) | 現在値:144.08円。G7後はレンジ傾向。 |