6月9日8時45分 成行売買:売り
ロスカット目安:反発局面への備えとして、15600円〜15650円をとした対応が望ましい。
現在の円建て金は、日足では上昇トレンドの中で調整局面にあり、転換線は維持しているものの、基準線が位置する15300円台を意識した下押し圧力が強まりつつある。
一方、時間足では明確な下落トレンドが続いており、平均足も陰線が連続。短期的に戻り高値を形成する余地はあるが、戻りは限定的で、全体として売り優勢な構造といえる。したがって、現時点では売りエントリーに優位性がある。
目次
予測構成
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前営業日までの推移、戦略判断の振り返り
【円建て金:1時間足】

円建て金は調整色を強めており、15500円を維持できるかが焦点。割れれば15300円台への下落、反発しても15650円付近は重い。
レジスタンスは15650〜15700円の直近高値帯、遅行線と雲上限が重なる15750円前後が強く意識
サポート:心理的節目である15500円、基準線15300円台前半が下値の目安
日足チャート

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ドル建て、ドル円概況
円建て金はドル建て金の下落が主因で下値圧力が強まっており、円安では支えきれない。
→15500円を割ると15300円台への調整が視野に入る。
ドル建て金は現在、3300ドル付近まで下落しており、5時間連続の陰線を記録するなど、明確な下落トレンドに入っている。グローバル市場全体で金売りが進行しており、これは円建て金にとっても基礎的な下押し要因となっている。
ドル円は144円台後半で円安基調を維持している。通常であれば、円安は円建て金の支援材料となりやすいが、今回はドル建て金の下落圧力がそれを上回っており、円安による支援効果は限定的である。
ドル建て金が1トロイオンスあたり20ドル下落した場合、円建て金にはおおよそ300〜500円程度の下押し要因となる。一方、ドル円が数十銭上昇した程度では、その下落圧力を相殺するには不十分である。
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ファンダメンタル等
今週は6月11日の米CPI、12日のPPI、13日未明のFOMCが最重要イベントであり、金価格とドルの方向性を左右する。加えて、6月9日朝の日本GDP改定値も円相場に影響し、円建て金に波及する可能性がある。日銀総裁発言にも注意が必要。
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日付 | 内容 | 時刻 (日本時間) | 影響・ポイント |
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6月9日(月) | 日本1Q GDP改定値 | 08:50 | 円相場に直結、円建て金に影響 |
6月9日(月)以降 | 植田日銀総裁・副総裁発言予定 | (日中想定) | 金融政策や円の方向性に言及の可能性 |
6月11日(水) | 米CPI(消費者物価指数・5月) | 21:30 | ★最重要指標。ドル・金に直接影響 |
6月12日(木) | 米PPI(生産者物価指数・5月) | 21:30 | CPIと併せてインフレ評価 |
6月13日(木)未明 | FOMC発表・声明・パウエル会見 | 03:00前後 | 利下げ見通し・金利政策への市場の注目が集中 |
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売買判断
項目 | 内容 |
---|---|
エントリー | 6月9日(月)8:45に成行で売りエントリー |
利確目標 | 15400円台前半〜15300円台(基準線付近が目安) |
ロスカット | ・前日終値(15544円)の+0.6% ≒ 15637円、また15650円(テクニカルレジスタンス)※どちらか近い方で柔軟に対応 |
見送り判断
指標 | 見送り検討の目安 |
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ドル建て金 | +20ドル以上の上昇(例:3300 → 3320ドル以上)※急激な反発がある場合 |
ドル円 | -0.7円以上の円高(例:144.80 → 144.10円未満)※為替による円建て金の下支え |
複合条件 | ドル建て金が大幅上昇&ドル円が円高進行(Wで円建て金に支援要因) |